コーヒー豆の3大原種について

コーヒー豆

これだけは知っておきたいコーヒー豆の3大原種について!

コーヒー豆の品種は細かなものを含めると100種類を超えます。
今回はその元となる「3大原種」についてお話ししたいと思います!

1つ目は、お手頃価格で親しみのあるインスタントコーヒーや缶コーヒーによくブレンドされる「ロブスタ種(カネフォラ種)」です。
2つ目は、コーヒーの中で最も品質が高いとされる品種で、コンビニの淹れたて本格コーヒーなどで有名な「アラビカ種」です。
3つ目は、生産量が全体の1%にも満たないとされ、とても希少な「リベリカ種」です。

ロブスタ種(カネフォラ種)

◯原産地
 アフリカのコンゴ盆地で1898年発見されました

◯主な生産国
 ベトナム、ブラジル、インドネシア、ウガンダなど

◯特徴
 ・生産量は、アラビカ種に次ぐ世界のコーヒー生産量の全体の約30%
 ・低地(標高0〜800m)で栽培されることが多い
 ・豆の形は丸みを帯び大粒
 ・病害虫に強い
 ・一本の木から多くの実がなるため収穫性が高い
 ・カフェイン含有量はアラビカ種の2倍
 ・缶コーヒー、インスタントコーヒー、ブレンドコーヒーなどに用いられる

◯味わい
 苦みが強く、渋みがあり酸味はほとんどなく、麦のような香りが特徴

◯豆知識
 インドネシアでは、もともとアラビカ種のコーヒーを育てていましたが、1908年にさび病が蔓延し、国内の多くのコーヒー農園が被害を受けました。
 そのため、さび病に強いロブスタ種が栽培されるようになりました。

◯原産地
 エチオピアのアビシニア高原で9世紀ごろに発見されたと言われています

◯主な生産国
 ブラジル、コロンビア、ホンジュラス、エチオピア、ペルーなど

◯特徴
 ・生産量は、世界のコーヒー生産量の全体の約70%
 ・高地(標高1,000~2,000m)の熱帯高地での栽培に適した
 ・豆の形は平べったい楕円形
 ・霜や乾燥、病害虫などに弱い
 ・栽培が難しいため収穫性がロブスタ種に比べて低い
 ・高品質なため単体で飲まれることが多い
 ・コンビニの本格コーヒーや、多くのコーヒーショップで取り扱われている
 
◯味わい
 酸味が強く繊細で複雑な味わい、フルーツや花のような甘い上品な香りが特徴

◯豆知識
 世界最古のコーヒーであり様々な伝説があります!
 羊飼いの少年カルディの伝説、聖職者シーク・オマールの伝説、立法学者ゲマレディンの伝説など

リベリカ種

◯原産地
 アフリカのリベリアで1870年代に発見されたと言われています

◯主な生産国
 フィリピン、マレーシア 

◯特徴
 ・生産量は、世界のコーヒー生産量の全体のわずか1%ほど
 ・標高0〜600m以上で栽培される
 ・豆の形状は他の種より大きい(2倍近く大きい)
 ・楕円形で平らな面がある
 ・さび病への抵抗力が弱い
 ・コーヒーツリーは、かなり大きくなるのが特徴で、6~9mにも成長するため収穫が難しい
 ・アラビカ種やロブスタ種(カネフォラ種)との比較すると風味は劣る

◯味わい
 スパイスのような風味や香り、パンチのある苦み、豊かな甘みが特徴

◯豆知識
 アフリカのリベリアで自然に生えていたものが、19世紀にヨーロッパへ持ち帰られて広まりました。
 その後コーヒーの病害である「さび病」の対策としてアラビカ種に取って替わり広く栽培されるようになりまたが、20世紀に入ると病害に強いロブスタ種が開発され、リベリカ種の栽培は一気に減少しました。
 現在では一部の地域やコーヒー愛好家の間で再評価されています。

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