誰でも簡単にできる、手鍋焙煎のやり方
初めてでも簡単に焙煎することができます
コーヒーの焙煎と聞くと自分にはハードルが高そうだなと感じられていますよね?
でも大丈夫です!
手鍋焙煎では用意するものが少なく自宅にあるもので賄うこともできるため、ほとんどお金を掛けることなく始められます。
この記事を最後まで読んでいただければ焙煎の一連の流れと、やり方についてマスターできます。
ぜひ自家焙煎の技術を身につけて、お家で優雅なコーヒーライフを満喫してください。
準備するもの
- 手鍋(私はDAISOの片手鍋(L+N、蓋付、16cm)を使っています)
- カセットコンロ(ガスコンロでも可能ですが、SIセンサーと呼ばれる温度管理センサーが搭載されているため火力が自動で下がってしまい焙煎時間が長くなってしまいます)
- 焙煎豆の冷却用ザル(100均のステンレスザルで十分です)
- 冷却用のうちわ
- 生豆 200g(今回はマンデリンG1を使用します)
- タイマー(焙煎経過時間を確認するため)
焙煎前の下準備(ハンドピック)
生豆にカビ(青緑色)・欠け・虫食い・極端に形が異なるもの(異型・小さすぎる大きすぎる)がないか選別します。
1回確認したあとに、ザル内の生豆をシャッフルして再度確認すると大体の不良豆を除去できます。
実際にハンドピックをした写真がこちらです。
焙煎のやり方
ハンドピックが終わったら焙煎を行っていきます。
焙煎を行う場合は、自分がどのくらいの煎り具合の豆をつくりたいかあらかじめ目標をたてておく必要があります。
初めての焙煎では深煎りのフルシティーローストがおすすめです。
煎り具合によってどのタイミングで止めたらいいかは、下の記事に記載しています。
このような形で準備ができたら焙煎を行っていきます。
1. 手鍋に生豆を投入し、火にかけます。
2. 火にかけたらタイマーをスタートさせます。(火力は常に固定です)
3. 3秒間火にかけたら、鍋を3回転させた後に鍋を10回振ります。
これを焙煎終了まで繰り返すだけです。
振りかたのコツとして豆がしっかりと混ざるように、チャーハンを作るときと同じような要領で鍋を振ると
ムラなく焼けます。
4. 火にかけていくと徐々に豆の色が、茶色く変色し見慣れたコーヒー豆の色に近づいてきます。
5. しばらくすると(僕の場合は10分ほど)、豆から「パチパチ」音がなってきます。
これは1ハゼと呼ばれる現象で、豆内部の水分や二酸化炭素などが膨張により破裂した際に生じる音です。
この1ハゼの最中に煎り止めをすると浅煎りのコーヒー豆が完成します。
6. 1ハゼの音が止んでから煎り止めたものが中煎りと呼ばれています。
7. 1ハゼが鳴り止んでからすこし経つと、2ハゼが始まります。音の違いとしては「ピチピチまたはチリチリ」と
言った1ハゼと比べると小さい音で絶え間なく聞こえてきます。
最初は違いが分かりにくいかとしれませんが、焙煎を重ねるにつれて慣れてくるので大丈夫です。
このタイミングで煎り止めると深煎りのコーヒー豆が出来上がります。
8. コーヒー豆が焙煎できましたら、続いて冷却を行っていきます。
家のなかで冷却を行うとチャフと呼ばれるコーヒー豆の皮が飛散し、部屋がチャフまみれになり発狂します。笑
なので、鍋に蓋をしたまま急いで外までもっていき、ザルへ移すことをおすすめします。
ザルに移したあとはザルを振りながらうちわで扇いであげると、熱が逃げやすいです。
豆の温度は手で触ったときにほんのりと温かいくらいまで下がれば大丈夫です。
9. 完成です!お疲れ様でした!
煎りたてのコーヒーを是非召し上がってみてください!
ちなみにコーヒーは時間を置いて熟成させると味に変化がでてきます。
これをエイジングといいます。
煎りたてのコーヒーは少し角があって飲みにくさを感じるかもしてませんが、3〜7日ほどエイジングすると
角がとれまろやかで口当たりの良いコーヒーに変化してきますので、味の移り変わりも楽しんでいただけると
思います。
煎り止めのタイミング
ここでは煎り止めのタイミングと、その味の特徴についてお伝えします!
ロースト段階は全部で7種類ありますが、ここでは一般的な5種類についてお伝えします。
この中から自分の好みにあった味を目標に、焙煎してもらえるといいと思います。
煎り具合 | ロースト | 止めるタイミング | 味の特徴 |
---|---|---|---|
浅煎り | ミディアムロースト | 1ハゼの勢いが弱まってきたとき | 酸味とコーヒー豆本来の香りが強くでる、苦みはほとんどない 果実のような酸味が好きな人におすすめ |
中煎り | ハイロースト | 1ハゼが終わったとき | 酸味が少し抑えられ、苦みをすこし感じる、浅煎りほどではないがコーヒー豆本来の香りがある |
深煎り | シティロースト | 2ハゼが始まったとき | 苦みのほうが酸味より強くなる、焙煎による香ばしい香りとコーヒー豆由来の香りがある |
深煎り | フルシティロースト | 2ハゼの勢いが強くなったとき | しっかりとした苦みと、ごく僅かな酸味を感じる、焙煎による香ばしい香りとコーヒー豆由来の香りがある 酸味が苦手な方におすすめ |
深煎り | フレンチロースト | 2ハゼの勢いが弱まってきたとき | よりしっかりとした苦み、酸味は感じない、焙煎による香ばしい香りとコーヒー豆由来の香りがある |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
実際に焙煎してみると、意外と簡単にできるものなんだな〜と実感されると思います。
ただし、焙煎もつきつめると奥が深く時間管理・温度管理・フェーズ管理・室温や湿度などに応じて微調整するなど
非常に奥深いものです。
この「簡単に始められる手鍋焙煎」をきっかけに興味をもっていただければ幸いです!
これから先も焙煎に関する記事を書いていきたいと思っているので、また楽しみにして頂けたらと思います。
最後までご愛読いただき有難うございました!
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